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2016.02.13

転換点を迎えつつあるインバウンド

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この1年ほどで広まった「爆買い」という単語。最近は「爆泊」などという派生語まで登場し、すっかり世間に浸透した感があります。大阪・京都など関西地区や東京を中心にホテルの確保が難しくなり始めたのは2013年頃。昨年の3月後半から4月にかけての桜のシーズンにはホテルの空室がほとんどない状態が続き折角お申込頂いたお客様をお断りする状態でした。ところが今年に入りその状況に変化が見られるように。一体何が起こっているのでしょうか!?


桜のシーズンに空室!?

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今年の桜のシーズンまであと1ヶ月と少し。(比較的出足の早い)団体予約は既に一巡し、個人を中心とした駆け込みのお客様の予約が入る時期になりました。昨年の今の時期(2月上旬ごろ)に桜のシーズンのホテルの空室を問い合わせても全く空室はなし。週末どころか平日さえ全て満室という状態がつづき大阪・京都の観光にお越し頂いた弊社のお客様には(なんとか確保できた)奈良や伊丹空港近く、あるいは和歌山のホテルにご宿泊頂き対応させて頂きました。今年の空室状況はと言うと少々高いレートではあるものの大阪中心部のホテルで週末でさえも空室がある状況です。とくにUSJ近辺のホテルでは外国からのお客様に人気のツインルームさえも予約可能な状況。


追いつきつつあるホテル供給

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理由の一つとして供給の拡大が挙げられます。2012-2013年あたりを境に急速に拡大してきたインバウンド(訪日旅行)市場。インバウンドの拡大が始まった時期に計画された東京の「ホテルグレイズリー新宿」や大阪の「ザ パーク フロント ホテル アット USJ」、「コートヤード・バイ・マリオット新大阪」をはじめとする大型ホテルの開業が相次いだことや、「Airbnb」をはじめとする民泊の拡大、レジャーホテル(ラブホテル)の活用など供給量の拡大が、旺盛なホテル需要に追いつきつつあるという側面があるのかも知れません。
供給が拡大する一方で需要はどうでしょうか?昨年夏に表面化した中国経済の停滞やそれに伴うアセアン諸国など新興国経済の伸び悩みの影響は少なからず出てきている模様。訪日客数自体は依然として増加していますが、供給の伸び程には増えていない可能性が考えられます。
さらに考えられるのは需要の分散化です。初来日は団体旅行の一員として東京や関西に宿泊し、そこを拠点に富士山やディズニーランド、京都など定番観光地を巡ったお客さまが2回目以降は個人や小グループでリピート来日されることが多いようです。そういった個人のお客さまはホテル代の高い東京や関西を避け、北海道やドラゴンルートあるいは九州といった別の場所を訪問されることが多いようです。


越境ECの登場と爆買い規制

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そして1番の要因は中国政府当局による「爆買い規制」と、越境EC(Eコマース)の出現です。私の知る限り昨年夏あたり迄は日本で大量のブランド品や家電等を購入してハンドキャリーで中国の空港に持ち込んでもほぼノーチェックで通関することが可能でしたが、ここ数ヶ月は税関でのチェックが厳格化。せっかく安く日本で購入したものに対して高額の税金が課せられるケースが少なくないようです。加えて個人輸入の仕組みを応用して開業した越境EC。詳しい内容は機会を改めてご紹介しますが、概ね1万円以下の商品であれば日本まで行かずとも中国に居ながら簡単にネット購入できるように。化粧品や一時期流行したオムツなど比較的低額の商品の買出しを目的に訪日する中国人は減少しています。


インバウンドは「量から質」の時代に!

メディアで報じられてきた「爆買い」「爆泊」中国人は東京銀座、秋葉原や大阪のなんば、道頓堀あたりに団体バスで訪れ、免税店やドラッグストア、デパートで片っ端から商品を買い占めて嵐のように去って行くイメージでした。今でもそういうツアーが少なからずある事は確かですが、これからのインバウンドではそういったステレオタイプから「量より質」、「団体客から個人客」、「東京・大阪から地方」というキーワードに沿うようなものへ転換あるいは波及していくのではないかと予想されます。
裏を返せばこれまでインバウンド客とは縁のなかった「日本ならではの体験」を提供するお店や施設、あるいは地方こそインバウンドの波に乗るチャンスかもしれません。そのサポートは是非弊社におまかせ下さい!!

CATEGORIES : News インバウンド 民泊 爆買い