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2016.01.13

日本中を観光地にしたい(新千歳空港編)

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日頃仕事や買い物で出歩く町。私の日常行動範囲と言えば弊社のある天満橋界隈や梅田、なんば辺りになってきます。日常の風景として(リバークルーズやダッグツアーが行き交う)大川の流れを眺め、道頓堀のグリコの看板の横を通り過ぎているのですが、訪日外国人にとっては立派な観光地。地下鉄の中や近所のスーパーさえ外国人にとってはテンションの上がる「観光地」かもしれません。弊社のお客さんの中には私たちにとっては忌々しい「ラッシュアワーの満員電車」を体験してみたいという奇特な方がいらっしゃったりします。「日本人の日常が外国人の観光地」そういった意識で取り組むのがインバウンド(訪日旅行)の誘致には不可欠な気がしています。
そういう訳で、私たちが日常的に訪れる場所(例えばスーパーや交通インフラなど)に観光の要素を取り入れ成功している事例を「日本中を観光地にしたいシリーズ」として、月に1回程度の頻度でご紹介したいと思います。第1回目は今まさに私が原稿を書いている「新千歳空港」を取り上げてみます。


まずはメインの国内線ターミナル

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新千歳空港には国内線と国際線の2つのターミナルがあり、両者は通路で接続されています。まずは規模の大きな国内線側からご紹介。電車やバスで空港に到着しターミナル出発階へ上がるとまず目に入るのがお土産物店。「白い恋人」や「マルセイ・バターサンド」など北海道のお土産がずらり。ソフトクリームで有名な「雪印パーラー」もあって食べ歩きをしながらお土産の物色も可能です。道内で売られている大抵のものが揃うのが助かります。
ワンフロア上はレストラン街。「北海道ラーメン道場」というラーメン店が軒を連ねる一角の中には市内でも行列ができるラーメンの「一幻」など人気のお店も多く朝10時前の時間にも関わらずあちこちで行列ができているほど。他にも外国人に人気の回転すしや北海道の海産物をウリにしたお店などが多数あって賑わっています。
利用者数で言えば、羽田や成田どころかアジアの玄関口として急激に利用者を伸ばしている福岡空港よりも少ないはずなのですが・・・・どこから人が集まっているのでしょう??


通路さえも観光地

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そして特に海外からのお客さんに人気なのは、国内線と国際線ターミナルを接続する「スマイルロード」と呼ばれる通路に設けられた施設の数々。「ドラえもんスカイパーク」や、チョコレートの製造過程を見学できる「ロイズ・チョコレートワールド」は子供連れの外国人のお客さんのみならず、大人の方も楽しんでいる様子が見受けられました。
「スマイルロード」を抜けて国際線ターミナルに近づくと目立つのがドラッグストアの「ツルハドラッグ」。取材中はちょうどタイ航空のバンコク行きのフライト前ということもあってか、店内はタイ人でごった返すほどの賑わい。店内にはタイ語の案内も多く掲示されていて、まるでバンコクにあるツルハドラッグのようでした。
空港内には他にも飛行機を眺めながら宿泊できるホテルや温泉施設「新千歳空港温泉」、映画館の「じゃがポックル・シアター」が入居しています。観光客向けの施設で言えば、規模こそ違えども世界的に評価の高いシンガポール・チャンギ国際空港や香港空港と比較しても遜色ないほど。唯一残念に思うのが現時点(2016年1月)ではイミグレーションや手荷物検査場が急増する外国からのお客さんに対応しきれず時間帯によってはかなりの行列になること。これは新千歳空港に限った話ではなく関西空港や福岡空港でも同様の問題が発生していて対応が待たれるところで今後に期待です。


観光を常に意識する

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日本の空港は大変に機能的に設計されていて、「車寄せからターミナルに入るとチェックインカウンターが並び、その背後に手荷物検査とイミグレーション、出発ロビーには免税店と簡単な飲食店、そして搭乗口」というのが相場。空港はあくまで飛行機に乗るために訪れる場所であり、そのものを観光地と定義づけているところは他にはないのではないでしょうか?
「観光立国」になるべく2020年に訪日客3000万人という目標を設定し取り組んでいく上で、わたしたちの日常空間の設計も観光を意識したものにしていくことが必要になってくると思います。
新千歳空港のような大規模なものを用意するのは難しいと思いますが、一度観光客になったつもりで見直してみると訪日旅行(インバウンド)誘客のヒントがきっと隠れているはず。ぜひ試してみてください。

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